危機管理シリーズ(その5)フィンクの手法について

2019-06-26

リスクアセスメントをするのにリスクスコアリングやMILの数値化されたリスクを紹介しましたが、今回はグラフで視覚化されるフィンクの手法を紹介します。

私なんかは以前に危機管理目的の講習会で“リスクマップ”と呼んで紹介したこともあり、リスク分析マトリックスとも呼ばれています。

➀危険衝撃度(CIV)の測定→②危険発生確率の決定→③グラフ化、の順です。

➀の危険衝撃度(CIV)については0~10の評価で、

1. その危険の被害の拡大はどのぐらいの影響になるか

2. その危険が発生した時にマスコミや政府の機関に干渉される程度

3. その危険で企業のイメージや評判はどの程度下落するか

4. その危険で企業の収益はどの程度損害を受けるか

②の危険発生率の決定基準は自分の会社だけでない、同業も含め過去の事件事故といった事例を振り返りその危険がどの程度の確率で発生しているかを数値化する。

③でグラフ化なんですが。

横軸・・・危険発生確率(右に↑高)

縦軸・・・危険衝撃度(上に↑高)

です。そうするとグラフは

右上・・・レッドゾーン危険地帯

右下・・・グレーゾーン灰色地帯

左上・・・イエローゾーン注意地帯

左下・・・グリーンゾーン安全地帯

マッピングしてみると目で見てはっきりしますよね。

リスクの要因を特定し分析や評価を行うのがリスクアセスメントです。


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